清水依与吏(back number)とは?
清水依与吏(しみず いより)は、ロックバンドback numberのボーカル/ギター/ソングライター。 すべての楽曲の作詞作曲を手がけ、恋愛・日常・弱さ・痛みを詩的に描く“物語系ロック”の旗手として幅広い層に支持されています。
「ヒロイン」「ハッピーエンド」「クリスマスソング」「瞬き」など、 ドラマのように情景が浮かぶ歌詞と、切なく強いメロディが特徴で、Spotify・TikTok 世代にも根強い人気を持つアーティストです。
美しいメロディの裏側には、少年期から聴き続けた音楽のルーツが深く影響しており、 ロック・ポップス・フォーク・叙情派バンドの系譜を受け継ぐ稀有な存在として知られています。
プロフィール・経歴(ざっくり年表)
- 1984:群馬県生まれ。
- 2004:back number を結成(当初はトリオ)。
- 2009:デビューシングル「はなびら」リリース。
- 2011〜2015:「花束」「わたがし」「ヒロイン」など次々ヒット。
- 2016:「クリスマスソング」が国民的ラブソングに。
- 2017〜2022:「瞬き」「ハッピーエンド」「アイラブユー」などドラマ主題歌多数。
- 2023〜:全国アリーナツアー、フェス出演など勢いが衰えず、恋愛ソングの第一人者として定着。
音楽性と特徴 ― 日常の痛みを物語に変換するソングライティング
清水依与吏の音楽性を語る上で欠かせないのは、“映像のように流れる歌詞”です。 季節・温度・街の光・匂いなど、感情を喚起するディテールが随所に登場し、 まるで映画のワンシーンを切り取ったかのような世界が広がります。
また、サビで一気に開けるメロディラインはback numberの代名詞。 Aメロの語り口調から徐々に感情を積み上げ、サビで感情が溢れ出すような構造は、 J-POP的でありながらロックバンドとしてのエモーションを保っています。
楽器編成はシンプルで、ギターのアルペジオやストロークに“孤独感”を宿すのも特徴。 派手なアレンジではなく、歌詞とメロディが引き立つミニマルなアプローチを好みます。
歌詞・世界観の魅力 ― 弱さを弱さのまま描くリアルなラブソング
清水依与吏の歌詞は「失恋」「片想い」「報われない感情」が中心ですが、 それは単なる悲しみではなく、 “人間の弱さをそのまま肯定する物語”として描かれています。
例えば「ハッピーエンド」では“選ばれない側”の視点を鮮烈に描き、 「クリスマスソング」では孤独と期待の間で揺れる感情を丁寧に言語化。 どの曲も、聴き手自身の過去の記憶を呼び起こす力を持っています。
また、男性の恋愛観を“飾らずに描く”稀有な存在で、 世代を超えて共感を呼ぶ普遍性を持っています。
清水依与吏が影響を受けたアーティスト
ここでは、本人インタビューで実際に名前が挙がったアーティストに絞り、 どの部分に影響があるのかを整理しています。
1. Mr.Children
清水依与吏が最も影響を受けたバンドの一つ。 特に日常の感情を鋭く切り取る歌詞や、 比喩とリアルを行き来する表現は、ミスチルからの影響が大きいと語っています。
参照:清水依与吏インタビュー(音楽ナタリー ほか)
2. スピッツ
歌詞の比喩表現や“日常に潜むファンタジー”に影響を受けたと語ることが多いバンド。 清水の繊細な言語感覚には、草野マサムネの影響が色濃く見られます。
参照:FM802出演時コメントなど
3. 19(ジューク)
若い頃に特に聴いていたアーティストとして名前を挙げています。 アコースティックベースのサウンドや、等身大の恋愛描写など、 back number 初期の質感との共通点が多いルーツ。
参照:音楽遍歴インタビュー
4. ゆず
「路上から始まる物語」「弱さを言葉にする姿勢」に影響を受けたと語られています。 清水依与吏の“等身大の主人公像”の原点になっている部分が多いと考えられます。
参照:清水依与吏 音楽ルーツに関する記事
5. 斎藤和義
“やさぐれた視点”や “皮肉と優しさの混ざる歌詞”に強く影響を受けていると語っています。 物語のディテールで感情を表す手法は、斎藤和義の表現からの影響が大きいと言われています。
参照:雑誌インタビュー
代表曲・おすすめ曲
ヒロイン
ハッピーエンド
クリスマスソング
アイラブユー
瞬き
まとめ ― なぜ清水依与吏の歌が心に刺さるのか
清水依与吏の歌は、決して強くない人間の視点から世界を描きます。 そこにあるのは、希望よりも不安、勝利よりも敗北、成功よりも“どうしようもない気持ち”。
しかしその弱さを弱さのまま描き切ることで、 彼の楽曲は聴く人自身の人生と重なる物語になっていきます。
Mr.Children・スピッツ・ゆずなどから受け取った“日常の情景を描く日本的ポップス”の系譜を継ぎつつ、 back number ならではのリアリティと痛みを持った作品世界―― これが、今なお多くの人を惹きつけ続ける理由です。



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