Eve(イブ)とは?
Eve(イブ)は、ネット発のシンガーソングライター/ボーカリスト/ボカロP。 ニコニコ動画の「歌ってみた」投稿からキャリアをスタートし、現在はアニメ主題歌やCMソング、書籍原作まで手がけるマルチクリエイターです。
2017年の「ドラマツルギー」や「ナンセンス文学」、アニメ『呪術廻戦』オープニング曲「廻廻奇譚」などで一気にブレイク。 ギターロックの熱量とボカロ文化の言葉数の多さを掛け合わせた独自のポップセンスで、Z世代を中心に圧倒的な支持を集めています。
YouTubeチャンネル登録者数は500万人超、代表曲「廻廻奇譚」は全世界ストリーミング7億回、MVは4億回再生を突破。 いま日本のロック/ポップスシーンを語るうえで欠かせない存在となっています。
プロフィール・経歴(ざっくり年表)
- 2009年: ニコニコ動画に「歌ってみた」を投稿し活動開始。
- 2016年: 全国流通盤『OFFICIAL NUMBER』をリリース。
- 2017年: アルバム『文化』を発表。「ドラマツルギー」「お気に召すまま(As You Like It)」「ナンセンス文学」などの代表曲が生まれる。
- 2019年: アルバム『おとぎ』リリース。
- 2020年: アルバム『Smile』がオリコン2位を獲得。シングル「廻廻奇譚 / 蒼のワルツ」が大ヒットし、「廻廻奇譚」はアニメ『呪術廻戦』OPとして世界的に注目される。
- 2022年: アルバム『廻人』リリース。各地でアリーナクラスのワンマン公演を開催。
- 2025年: アリーナツアー「Under Blue」を開催。映像・照明・物語性を統合したライブ演出が高い評価を受ける。
音楽性と特徴 ― ギターロック×ボカロ文化のハイブリッド
Eveの音楽性を一言でまとめるなら、「ギターロックとVOCALOIDカルチャーの融合」です。 BUMP OF CHICKENやRADWIMPS、相対性理論、Galileo Galileiといった日本のギターロックからの影響と、ボカロシーンで培われた言葉数の多いフロウが同居したサウンドが特徴とされています。
楽曲構造はポップで耳なじみが良い一方で、コード進行やメロディにはひねりがあり、 “少し不穏で、でもキャッチー”という絶妙なバランス感覚を持っています。 ギター・バンドサウンドの熱量の中に、エレクトロや打ち込みのテクスチャがさりげなく織り込まれているのも大きな特徴です。
また、MV・イラスト・小説といった周辺のビジュアル/物語世界を含めて楽曲がデザインされており、 音楽単体ではなく“世界ごと提示するタイプのアーティスト”としても評価されています。
歌詞・世界観の魅力 ― ファンタジーと日常のあいだを行き来する物語性
Eveの歌詞は、ファンタジックなイメージと言葉遊びに満ちていますが、その中心には 孤独・自己肯定感・友情・すれ違い・生きづらさといった、10〜20代の感情が常に流れています。
「心予報」では甘い街の喧騒と揺れる心模様が描かれ、「廻廻奇譚」では呪い・因果・選択といったモチーフを使いながら、 登場人物の感情の揺れをポップに翻訳しています。幻想的なモチーフを“現実の感情”へつなぐ橋渡しとして機能させるのが、Eveの歌詞の大きな特徴です。
また、同じ世界観がMV・アニメ・小説へと拡張されており、「いのちの食べ方」では楽曲から派生した小説シリーズが展開されるなど、 マルチメディアで世界を拡張していくスタイルも、他のアーティストにはない魅力と言えます。
Eveが影響を受けたアーティスト
ここでは、インタビューや記事の中で実際に名前が挙げられているアーティスト/ルーツを中心にまとめています。
1. BUMP OF CHICKEN
Eveが音楽に目覚めたきっかけとして、小学5年生の頃に聴いたBUMP OF CHICKENを挙げています。 初めて自分のお小遣いで買ったCDもBUMP OF CHICKENの「supernova / カルマ」だったと語っており、 BUMPは“音楽を始める入口”となった存在です。
参照:TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」内コーナー/各種インタビュー
YouTube検索:BUMP OF CHICKEN「カルマ」
2. RADWIMPS
インタビューや特集記事の中で、影響を受けたアーティストの一組としてRADWIMPSの名前が挙げられています。 言葉数の多い歌詞や、感情の起伏を大きく描くバンドサウンドなど、 Eveの楽曲に通じるエッセンスも多く指摘されています。
参照:UtaTen特集記事/Eveのルーツ解説記事 など
3. 相対性理論
同じくルーツとして言及されているのが相対性理論。 ポップなのにどこか歪んだコード感、浮遊感のあるメロディ、都市的で少し不思議な歌詞世界など、 Eveのサウンドとの共通点も多く語られています。
参照:UtaTen特集記事/ルーツ紹介記事
4. Galileo Galilei
auサービスの特集「いまさら聞けないEveのトリセツ」では、 EveのルーツのひとつとしてGalileo Galileiの名前も挙げられています。 透明感のあるギターロック、青春の一瞬を切り取ったような歌詞世界は、 Eveの“青さ”や疾走感と共鳴する部分が多いとされています。
参照:auうたパス特集「いまさら聞けないEveのトリセツ」
YouTube検索:Galileo Galilei「青い栞」
5. VOCALOID/supercell などネット音楽
BUMP OF CHICKENをきっかけに音楽を聴き始めたあと、ニコニコ動画のボカロ文化やネット音楽にハマり、 supercellなどの楽曲に衝撃を受けたと語られています。 現在の言葉数の多いメロディラインや、映像と一体化した楽曲づくりには、この経験が強く影響していると言えます。
参照:音楽コラム/インタビューまとめ
6. ナオト・インティライミ
歌い手として活動していた頃、しっかり好きになったアーティストとしてナオト・インティライミの名前を挙げています。 インタビューでは「影響がとても強い」と語っており、温度感のあるポップスや、感情に寄り添う歌い方に惹かれたことがうかがえます。
参照:Eveインタビュー(Elicity / 歌い手インタビュー)
7. コブクロ
同じインタビューの中で、コブクロからの影響も強いと発言しています。 温かさと切なさが同居したメロディ、ストレートな言葉の強さといった部分は、 Eveのバラード曲やミドルテンポの楽曲にも通じるものがあります。
参照:Eveインタビュー(Elicity / 歌い手インタビュー)
代表曲・おすすめ曲
ドラマツルギー
ナンセンス文学
お気に召すまま(As You Like It)
廻廻奇譚
心予報
いのちの食べ方
まとめ ― なぜEveの音楽は世代を超えて聴かれているのか
BUMP OF CHICKENやRADWIMPS、相対性理論、Galileo Galileiといったギターロックと、 ボカロ文化・ネット音楽の影響を受けて育ったEveは、まさに“ポスト・インターネット世代のポップミュージック”を体現するアーティストと言えます。
物語性の高い歌詞、印象的なメロディ、映像や小説まで広がる世界観―― それらが一体となることで、楽曲は単なる「1曲」に留まらず、 リスナーそれぞれの人生の場面に寄り添う“物語の入口”になっています。
これからEveを掘っていきたい人は、ここで挙げた代表曲と、影響を受けたアーティストたちをセットで聴き比べてみると、 彼の音楽に流れる系譜が、より立体的に見えてくるはずです。



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