石井モタコ(オシリペンペンズ)が影響を受けたアーティスト/ミュージシャン

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石井モタコ(オシリペンペンズ)とは?

石井モタコは、大阪発バンドオシリペンペンズのボーカル。 1999年結成のオシリペンペンズを率い、関西アンダーグラウンドから全国へとカルト的な支持を広げてきた人物です。

バンドのキャッチコピーは「うどんサイケ界の帝王/犬に聴かせる音楽」。 パンク、サイケ、ノーウェーブ、フリージャズなどをぐちゃぐちゃに混ぜたようなサウンドと、 破壊的なのにどこかユーモラスなステージングで、唯一無二の存在感を放ち続けています。

さらに、ボーカリスト/ソングライター/漫画家/俳優/レーベル運営という複数の顔を持ち、 音楽シーンの枠を飛び越えた総合的な表現者として活動しています。

プロフィール・経歴(ざっくり年表)

ここでは、オシリペンペンズと石井モタコの歩みをざっくり整理します。

  • 1999年:大阪でオシリペンペンズ結成。難波ベアーズ周辺のシーンで活動開始。
  • 2000年代前半:インディーレーベル作品やオムニバスに参加しつつ、各地ライブハウスで活動を拡大。
  • 2000年代後半:アルケミーレコードなどからアルバムをリリース。
    パンク/サイケ/フリージャズなどの影響を受けたサウンドで、 「関西ゼロ世代」を代表する存在として語られるようになる。
  • 2010年代:neco眠るやDODDODOらとともにレーベル「こんがりおんがく」を運営。
    映画『味園ユニバース』『堀川中立売』などへの出演、漫画作品の出版など、活動の幅をさらに拡張。
  • 2015年前後:アルバム『オールバック学園Z』や「月に向かって足をあげろ」などをリリースし、 “うどんサイケ”サウンドを更新。
  • 2020年:GEZANのレーベル「十三月」コンピ『日本解放』に「全員転校生」で参加。
    道下慎介とのイラストを用いたMVも話題になり、オシリペンペンズ再評価のきっかけとなる。
  • 2020年代:アルバム『犬』をリリース。ライブ、絵画・イラスト作品の展示、ZINE制作、DJなど、 さらに多方面で活動中。

音楽性と特徴 ― カオスとユーモアが同居する「うどんサイケ」

オシリペンペンズのサウンドは、ひとことで言えばカオスでアナーキー。 しかし中心にはいつもポップセンスとユーモアがしっかり存在しています。

ノイジーでガレージ・パンク的なギター、フリージャズのように暴れるドラム、 その上を石井モタコの声が「叫ぶ/しゃべる/語りかける/歌い上げる」を行き来しながら転げ回る。 そんな混沌としたグルーヴがバンドの核です。

ぐちゃぐちゃに見えるアレンジの裏には、何度も聴きたくなるフックの強さが仕込まれていて、 一度ハマると抜け出せない中毒性があります。 近年の作品では、初期の爆発力を保ちつつも、テンポ感や“抜き差し”の巧さが増し、 「ただうるさいだけ」ではない緻密さがより際立っています。

歌詞・世界観の魅力 ― ナンセンスと切実さのあいだ

石井モタコの書く歌詞は、ナンセンスで意味不明なのに、なぜか胸に残るという不思議な魅力があります。 「犬」「全員転校生」「月に向かって足をあげろ」「カリスマ太郎」など、 タイトルだけでも世界観がにじみ出ている曲が多いのが特徴です。

単語同士のつながりは一見支離滅裂でも、反復されるフレーズやふと差し込まれる比喩には、 疎外感・怒り・やるせなさ・笑い飛ばしたい衝動といった感情が濃く刻まれています。

ライブでは歌詞がさらに「語り」と「煽り」へ変化し、 意味よりも“音と言葉の塊”としてフロアにぶつかっていく。 その結果、会場全体が謎の一体感と高揚に包まれる――そこにオシリペンペンズならではの魔力があります。

かわいらしいイラストや漫画作品と同じく、石井モタコの言葉には ブラックユーモアと人間味が同時に宿っていて、 「笑えるのに、妙にヒリヒリする」後味を残してくれます。

影響を受けたアーティストと、つながりの深いシーン

インタビューやレーベルの紹介文などから、オシリペンペンズと関係が深いアーティスト/シーンを整理します。

1. Ultra Bide(ウルトラ・ビデ)

70〜80年代から活動する関西ノーウェーブ/パンク・バンドUltra Bideは、 レーベル紹介などで「オシリペンペンズが最も影響を受けたバンドとしてリスペクトしている」と明記される存在。 過激でナンセンスな歌詞、ノイジーで突進力のあるサウンドなど、 アティテュードの面で濃い血縁を感じさせます。

2. 関西ゼロ世代(あふりらんぽ/ZUINOSHIN ほか)

2000年代関西アンダーグラウンドを語るうえで外せないのが「関西ゼロ世代」。 あふりらんぽ、ZUINOSHIN、イデストロイドなどと並び、 オシリペンペンズはその代表格としてたびたび名前が挙がります。

ノイズ/フリージャズ/ハードコア/サイケデリックが入り交じるイベントで共演を重ね、 「ジャンルよりテンションと面白さ」という価値観を共有してきました。

3. こんがりおんがく周辺(neco眠る/DODDODO ほか)

neco眠るの森雄大、DODDODOらとともに立ち上げたレーベル/コレクティブ「こんがりおんがく」は、 石井モタコの活動を語るうえで重要なコミュニティです。 独特のポップセンスを持つアーティストが集まり、イベントやコンピで関西インディの“島”を形成してきました。

4. GEZAN/十三月の周辺

GEZAN主宰レーベル「十三月」のコンピ『日本解放』への参加や共演イベントを通じて、 GEZANまわりとのつながりも深い存在です。 「全員転校生」はこのコンピへの収録で新たな代表曲となりました。

5. クリトリック・リス ほか同世代の異端アクト

クリトリック・リスとの対談や対バンなどからも分かるように、 「笑い」「下ネタ」「社会への違和感」「悲哀」を強烈なパフォーマンスで表現するアーティストたちと 深いシンパシーを共有しています。 それぞれが全く別方向からアナーキーを体現する“同志”と言える関係です。

代表曲・おすすめ曲

月に向かって足をあげろ

アルバム『クリスタルボディ』にも収録される代表曲。 タイトル通りぶっ飛んだイメージと、踊れるビート、耳に残りまくるサビが融合したキラーチューンです。

カリスマ太郎

『オールバック学園Z』収録曲。ひたすら反復されるフレーズとテンションの高い歌い方で、 まさに「カリスマ的」な存在感を放つナンバーです。

全員転校生

GEZANのレーベル「十三月」コンピ『日本解放』への提供曲として知られる一曲。 「全員転校生〜」というフレーズの反復が妙に切なく、前に進むしかない感じを描き出すモタコ節全開の楽曲です。

犬犬(アルバム『犬』より)

2020年代のオシリペンペンズを象徴する一曲。 「犬に聴かせる音楽」というキャッチコピーをそのまま体現するような、 衝動とユーモアに満ちたナンバーです。

音楽以外の活動 ― 漫画・映画・アート

石井モタコは、音楽だけでなく漫画家・俳優・イラストレーターとしても活動しています。

  • 自身名義の漫画作品やZINEの制作・販売
  • 雑誌・WEBでのマンガ連載やコラム
  • 映画『味園ユニバース』『堀川中立売』などへの出演
  • 個展やグループ展でのイラスト・ペインティング展示

こうした活動は、オシリペンペンズのジャケットやフライヤー、MVのアニメーションなどにも反映されており、 音楽とビジュアルが一体になった総合的な世界観を形作っています。

石井モタコ/オシリペンペンズをもっと知るためのリンク

まとめ ― いま改めて石井モタコを掘る理由

石井モタコとオシリペンペンズは、メジャーシーンとは別の場所で活動しながらも、 20年以上にわたって日本のオルタナ・ロックの端っこを確実に揺さぶってきた存在です。

Ultra Bideから続くアナーキーな血筋、関西ゼロ世代のカオス、こんがりおんがく周辺のゆるい連帯、 そして漫画・映画・アートまで巻き込んだ総合的な表現。
そのすべてが、「石井モタコ」という一人の変な人に集約されていると言ってもいいかもしれません。

まずはこの記事で挙げた代表曲から入って、気になったらアルバムを通して聴いてみてください。 「意味が分からないのに、やたら心に残る」――そんな体験が待っています。

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