プロフィール
チバユウスケ(Yusuke Chiba)は、日本のロックシーンを象徴する孤高のボーカリスト/ギタリスト。1968年7月10日神奈川県藤沢市生まれ。THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェル・ガン・エレファント)を筆頭に、ROSSO、The Birthday、Midnight Bankrobbersなど複数のバンドを率いて活動。魂のこもったシャウトと荒々しいステージパフォーマンス、そして圧倒的な詩世界で多くのロックファンを魅了した。
2023年11月26日、食道がんによってこの世を去るが、その反骨精神とロックへの情熱は今も色褪せず、後進のバンドやリスナーに大きな影響を与え続けている。
影響を受けたアーティスト
チバユウスケは数々のインタビューやライブMCで、自らの音楽的ルーツについて語っており、ロックンロールとブルース、そしてパンクからの強い影響が見受けられる。
1. The Rolling Stones
ストーンズの反逆性とグルーヴ感、ミック・ジャガーのフロントマンとしての存在感に強く影響を受けている。ライブ中にストーンズのカバーを披露することもあった。
2. The Clash
パンクの精神と政治的なメッセージに共鳴。The Birthdayでもその影響は顕著で、鋭いリリックとアグレッシブな演奏に表れている。
3. The Velvet Underground
退廃的な美学と詩的な世界観は、チバの詞世界に通じるものがあるとされる。実験性とローファイな質感にも影響を受けている。
おすすめ楽曲紹介
- 「世界の終わり」/THEE MICHELLE GUN ELEPHANT:暴力的なリフと魂の叫びが交錯する初期代表曲。
- 「ロシアンハート」/The Birthday:哀しみと熱量を併せ持つ詩的ロックバラード。
- 「1000のタンバリン」/ROSSO:疾走感と幻想性を併せ持つ、ライブでも人気のナンバー。
- 「Night Line」/Midnight Bankrobbers:孤独と酩酊の夜を描いた美しいダウンテンポ。
ファン層とSNS傾向
チバのファン層は30代〜50代が中心。学生時代にミッシェルを聴いていた世代が今も熱心にライブへ足を運ぶ傾向にある。X(旧Twitter)では追悼メッセージがトレンド入りし、彼の生き様や歌詞への共感が多数投稿された。
Instagramではライブ写真やグッズが共有されることが多く、コアなファン同士の結びつきも強い。公式アカウントでは本人の発信は少なかったが、その分「伝説」感が強い。
名言・MCまとめ
- 「おれたちはロックンロールしかできねぇんだよ」
- 「生きてるだけでロックンロール」
- 「今日が最後のライブのつもりでやる。それがロックンロールだろ」
コラボアーティスト解説
- イマイアキノブ:THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのギタリスト。独特のノイジーなギターサウンドが特徴。
- Kenichi Asai:BLANKEY JET CITYの浅井健一とは「AJICO」で共演。90年代のオルタナロックシーンを牽引した同志。
- ヒライハルキ:The Birthdayのベーシスト。長年チバのリズムを支えた名パートナー。
ライブ履歴・フェス出演情報
ミッシェル時代から数多くのロックフェスに出演。FUJI ROCK、RISING SUN、ROCK IN JAPANなど常連。ラストステージはThe Birthdayでの2023年5月のライブとなった。
- FUJI ROCK FESTIVAL(多数回)
- RISING SUN ROCK FESTIVAL
- COUNTDOWN JAPAN
- 忌野清志郎トリビュート出演
使用ギター・機材特集
チバは愛用のGibson製レスポールやテレキャスターを中心に、ラフで乾いたロックサウンドを奏でる。エフェクターは最低限で、アンプ直結のシンプルなセッティングを好んでいた。
- ギター:Gibson Les Paul Standard、Fender Telecaster
- アンプ:Marshall JCM800、Fender Twin Reverb
- ピック:Jim Dunlop製ティアドロップタイプ
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